岐阜県自動車販売健康保険組合

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今、知っておきたい「抗生物質」の正しい使い方

今、知っておきたい「抗生物質」の正しい使い方

 抗微生物薬(抗菌薬、抗生物質、抗生剤)は現代の医療において重要な役割を果たしており、感染症の治癒、患者の予後の改善に大きく寄与してきた。その一方で、抗微生物薬には、その使用に伴う有害事象や副作用が存在することから、抗微生物薬を適切な場面で適切に使用することが求められている。近年、そのような不適正な抗微生物薬使用に伴う有害事象として、薬剤耐性菌とそれに伴う感染症の増加が国際社会でも大きな課題の一つに挙げられるようになってきている。不適正な抗微生物薬使用に対してこのまま何も対策が講じられなければ、2050 年には全世界で年間1,000 万人が薬剤耐性菌により死亡することが推定されている。また、1980 年代以降、新たな抗微生物薬の開発は減少する一方で、病院内を中心に新たな薬剤耐性菌の脅威が増加していることから、抗微生物薬を適正に使用しなければ、将来的に感染症を治療する際に有効な抗菌薬が存在しないという事態になることが憂慮されている。今の段階で限りある資源である抗菌薬を適正に使用することで上記の事態を回避することが重要であり、薬剤耐性(AMR)対策として抗微生物薬の適正使用が必要である。

 

厚生労働省健康局結核感染症課

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